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白目がブヨブヨ

白目がブヨブヨ

花粉症の季節がやってきて、目がかゆい、痛い、膜が張った感じがする、白目がブヨブヨするといった眼の症状を経験しているかもしれませんね。

さて、白目とは何でしょうか?白目は、目玉の外側を覆っている強膜という白い部分が結膜という半透明な組織で覆われたものを指します。

結膜はリンパ組織を含んでおり、耳のリンパ節や頸のリンパ節ともつながっています。そのため、アデノウイルス感染で眼が赤く腫れると、耳のリンパ節も腫れることがあります。美容の世界では耳のリンパ節マッサージがよく話題になりますが、結膜を直接マッサージすることは避けましょう。結膜を触ることで炎症細胞が集まり、白目がブヨブヨの状態になってしまうことがあります。もしあの有名な目玉のおやじに結膜が付いていたら、あの美しいフォルムは失われていたことでしょう。

結膜は目の表面を覆う皮膚と似た特徴を持っています。たるむことやしわができることもあり、結膜弛緩症と呼ばれる現象が起きます。結膜弛緩症では、たるんだ結膜が下まぶたの縁に溜まり、ゴロゴロやショボショボといった異物感や不快感を引き起こします。また、結膜弛緩がある状態で瞬きをすると結膜の血管が引き伸ばされ、結膜下出血という病態を引き起こすこともあります。しかし、これは見た目ほど重大ではありません。自然に出血は吸収されるため、心配いりません。

結膜は場所によっては半透明ではなく、白または黄色の塊として存在することもあります。これは瞼裂斑と呼ばれ、結膜の組織内に増殖した線維と変性したコラーゲンでできています。幸い、これは正常の組織であり、特に治療は必要ありません。もし異物感や痛みがあれば、抗炎症剤の点眼加療を行うこともあります。

もし眼に危害が加わっている場合は、結膜が充血して赤くなっていることが多いです。結膜下出血の可能性もありますが、気になる方はお気軽に来院してくださいね。