小さい文字が読みづらくなったと感じたことはありませんか?
最近、小さい文字が読みづらくなったと感じたことはありませんか?眼科で視力検査を受けたけれど、特に問題はないと言われたこともあるかもしれません。でも、実際には目の調子が良くないこともあります。
そもそも視力検査って、どっちが開いているのか分からないけど答えないといけないので答えているが、実際はよく見えていないということもあるかと思います。確かに普段目にしているひらがなやカタカナ、漢字、アルファベットといった文字と視力検査で使用するCみたいな記号であるランドルト環では、視標が違いますよね。
物の形を認知する“形態覚”には次の4つの尺度があります
- 最小視認閾:1点あるいは1線を認めることができる閾値。
- 最小分離閾:2点あるいは2線を分離して見分けられる閾値。
- 最小可読閾:図形や文字を識別、判読できる閾値。
- 副尺視力:2線の位置の違いを識別できる閾値。
視力は、2点を識別する眼の能力をいい、基本的は最小分離閾で示されます。視力は眼がかろうじて判別できる2点が眼に対してなす角を最小可視角で表されますので、“なんとなくみえる”という感覚で視力検査をしてもらって構いません。ひらがなと漢字では、当然必要な視力が変わってくるわけで、あくまでも目安ですが新聞のひらがなを読むには視力は0.3、漢字を読むには0.4が必要と言われています。視野やコントラスト感度、明るさなども影響しますので、視力0.4あったからといってすらすら新聞が読めるとは限りません。
視力が出ているのに小さな文字が見えないというケースでは、調節力が関係しているケースが少なくありません。調節とは、水晶体の屈折力が増すことで眼球の全屈折力を増加させる機能を言います。年齢共に水晶体は弾力性を失い、水晶体が変化しにくくなり調節力は小さくなっていきます。いわゆる老眼です。10代ではおおよそ12Dあった調節力が、40代では10代のおよそ1/3の4Dまで調節力は低下します。ですので、小さな文字が見えにくくなった際は、まずは老眼鏡を試してみるのがいいでしょう。