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目の違和感・不快感EYE DISCOMFORT

目の違和感・不快感でお悩みの方へ

「眼不快感」という症状は、目の健康に関心を持つ多くの方が経験するものです。この症状は、目が痛い、乾く、涙が出る、目がかゆい、ごろごろする、しょぼしょぼする、いらいらする、くしゃくしゃする、目が重いなど、さまざまな不快感を含んでいます。
北海道や東北の方言では「いずい」という言葉がありますが、これはまさに「眼不快感」を表していると考えられます。ちなみに「いずい」は室町時代の京都で使用されていた「えずい」という意味で、恐ろしくてぞっとするような感覚を表していました。江戸時代には関東地方で「目の中にゴミが入ってゴロゴロして嫌だ」という感覚を示す意味に変化したようです。

目の違和感・不快感の治療

「眼不快感」の治療には、症状の詳細な聞き取りが重要です。まず、不快感の部位が眼球自体なのか、眼のふち側なのか、眼の皮膚側なのかを特定します。

眼球自体に不快感がある場合

ドライアイや流涙症などが考えられます。ドライアイは涙が乾く疾患であり、涙があふれて出る流涙症も含まれます。

眼のふち側に不快感がある場合

眼のふちにある油を出す部位のマイボーム腺が機能不全を起こしているMGD(Meibomian Gland Dysfunction)や眼瞼炎が考えられます。MGDはドライアイの80%に合併しているとも言われており、ドライアイとの関連性が指摘されています。

眼の皮膚側に不快感がある場合

眼の周りの筋肉が痙攣する眼瞼痙攣などが考えられます。

ドライアイやMGDを合併している場合は、日常的なケアが重要です。
眼のふちに目やにがあればきれいに拭く、温めるなどの対処法が効果的です。それでも改善しない場合は、肌に特殊な光を当てるIPL(Intense Pulse Light)治療法が選択肢となります。

流涙症がある場合は、涙の通り道が詰まっていないか確認する涙管通水試験を行い、通らない場合は涙道内視鏡を用いた涙管チューブ留置を検討します。

眼瞼痙攣を認めた場合は、内服薬で誘発することもあるため、現在内服されている薬の確認を行った後、必要であればボツリヌス毒素の皮下注射を検討します。

「眼不快感」は、原因が判明しない場合もありますが、少しでも不快感が改善する方法を共に探していくことが大切です。

院長コラム