東京都武蔵野市中町1-24-15
メディパーク中町4階

近視進行抑制MYOPIA PROGRESSION PREVENTION

近視進行抑制治療

近視について

日本では現在「近視大国」と言われ、二人に一人が近視であると言われています。近視は目に入った光が網膜の前方にピントを結んでしまう状態で、眼球が前後方向に伸び、ピントの位置がずれることで生じる軸性近視と呼ばれるものがほとんどです。
これは主に小児期に進行し、軸性近視が進むと元に戻すことはできません。そのため、近視の進行を抑制するためには眼軸の伸びを抑えることが重要です。
軽度の近視は心配ありませんが、近視が進行して強度な近視になると黄斑変性症、網膜剥離、緑内障などの眼疾患に発展する可能性があり、視力障害の主要な原因となることがあります。

近視進行抑制治療近視進行抑制治療

近視進行抑制治療のご紹介

低濃度アトロピン点眼(自由診療)

副交感神経抑制剤であるアトロピン点眼薬には眼軸の進展を抑制する効果があり、近視の進行を遅らせる薬としての効果が確認されています。このためアトロピン1%点眼を使用した近視治療は1960年代から試みられていますが、散瞳(瞳孔が拡がる状態)によるまぶしさ、目の調節機能(ピントを合わせる機能)の低下による読み書きの困難、アレルギー症状などの副作用があり、普及しませんでした。

近年、日本と同様に近視大国であるシンガポールの国立眼科センターから、1日1回の低濃度アトロピン点眼が軸性近視の進行抑制効果があるという報告が出されました。0.01%、0.025%という極めて低濃度のアトロピン点眼には副作用がほとんどないことが確認され、シンガポールでは製剤として販売され、臨床応用されています。
当院でも、この近視抑制用に製造された低濃度アトロピン点眼薬を輸入し、小児期の近視進行抑制治療を実施しております。

治療の効果と限界について

本治療は軸性近視の進行抑制を目的とするものであって、近視が全く進行しないというわけではありません。効果の判定には、白内障手術前に実施される眼軸長計測装置を用い眼軸長を計測します。この測定結果から、点眼作用による軸性近視の抑制効果が確認できれば、この治療を継続することになります。抑制効果が現れるのは点眼を使用している期間だけで、中止するとその効果は失われてしまいます。

また、万一副作用が発現した場合には、速やかに点眼を中止していただく必要があります。

近視進行抑制治療の対象
  1. 12歳以下の学童
  2. 中等度(-6D)以下の近視の方
  3. 3カ月毎の定期通院が可能な方 
近視進行抑制治療に使用する点眼薬
  • マイオピン0.01%点眼薬 5 ml
    ※本薬剤は、健康保険適応外の未承認薬剤であり、シンガポールで製造された薬剤の輸入品となります
    使用方法:就寝前 両眼1日1回点眼(1カ月1本使い切り)
マイオピン0.01%点眼薬5ml
  • リジュセアミニ点眼液0.025%
    ・国内メーカーの参天製薬が、近視の進行抑制を効能・効果として日本で初めて製造販売承認を取得した点眼薬です。
    ・1回ごとに使い切るタイプのミニ製剤で、防腐剤が入っていないため、長期の使用でも角膜に影響を与えにくくなっています。
    ・使用方法:就寝前 両眼1日1回点眼(1箱30本入り/1カ月分)
    ・1回ごとに使い切るタイプのミニ製剤で、1本に両眼分の量が入っています。
リジュセアミニ点眼液0.025%
低濃度アトロピン点眼の価格表
近視進行抑制治療の流れ
  • STEP1

    検査と診察

    また、万一副作用が発現した場合には、速やかに点眼を中止していただく必要があります。

  • STEP2

    1ヶ月検診

    検査、診察をします。
    治療継続できる方には点眼処方となります。

  • STEP3

    3ヶ月検診

    3ヶ月毎に検査、診察のため受診いただき、点眼処方となります。

オルソケラトロジー(自由診療)

コンタクトレンズを装用し、角膜(目の表面)を平坦化させることで一時的に近視を矯正する治療法です。
日中に裸眼で生活することを目的としており、就寝前にコンタクトレンズを装用し、起床後に外すというサイクルで治療を行います。
オルソケラトロジーは特殊なコンタクトレンズを使用するため、自費診療となります。

低濃度アトロピン点眼低濃度アトロピン点眼
治療に適している方
  • 日中裸眼で過ごしたい方
  • スポーツをしている方
  • 軽度から中等度の近視の方
  • 屈折矯正治療を受けたいが、手術には抵抗のある方
子供でも使用が可能

文部科学省の統計によれば、スマートフォンやタブレットの普及で子供の近視が増加傾向にあります。
大人よりも子供の方が近視矯正効果を期待できる治療です。
適応年齢は原則20歳以上です。保護者のサポートがあれば6歳から治療が可能ですが、当院では10歳以上の方を推奨としております。

  • 患者本人の十分な判断と同意を求めることが可能で、親権者の関与を必要としないという趣旨から、20歳以上を原則とする。
    20歳未満は慎重処方とする。(オルソケラトロジーガイドラインより転載)
日中は裸眼で生活することが可能になり、QOLの向上が期待できる

コンタクトレンズや眼鏡のわずらわしさから解放されます。
ドライアイやゴロゴロ感が気になりがちなコンタクトレンズや、曇ったり汚れたりして付け外しの手間もかかる眼鏡のわずらわしさから解放されることは、人によってはメリットに繋がります。

手術の必要がない

裸眼で生活したいと思っても、ICL(アイシーエル)やLASIK(レーシック)などの手術治療は抵抗のある方もいらっしゃいます。
オルソケラトロジーは、就寝時にコンタクトレンズを装用するだけの治療で、装用を中止すれば2週間~1ヶ月程度で元の眼に戻ります。

注意事項
  • 対象年齢10歳以上

  • コンタクトレンズの管理が必要

    専用のケア用品でのお手入れが必須となりますので、未成年の方が使用する場合は保護者の方にレンズの管理をしていただきます。
    ケアを怠りレンズを清潔に保てていない場合は、角膜炎・角膜上皮障害・角膜感染症・角膜内皮障害・巨大乳頭結膜炎などのリスクがあります。

  • 矯正効果を安定させるまでに時間が必要

    視力が安定するまで、日によって見えたり見えなかったりすることがあります。
    開始直後は矯正効果時間が短く、夕方が近づくにつれて見えづらくなる場合がありますが、継続装用することで効果時間が長くなることも多いです。

  • 費用は保険適応外

    自費診療のため費用が高額です。1年~2年ごとにコンタクトレンズの交換や再作成が必要になる場合があります。

  • 診察医師について

    当院では、オルソケラトロジー講習会を受講済みの医師が診察をおこなっております。

オルソケラトロジー価格表

医療費腔除について

オルソケラトロジーによる近視治療に係る費用は医療費控除の対象になります。
オルソケラトロジーは自由診療となる治療法ですが、オルソケラトロジーによる近視治療に係る費用は、角膜を矯正して視力を回復させる治療対価として支払われるものなので、所得税法施行令207条に定められる「医師又は歯科医師による診療又は治療の対価」にあたります。
したがって、オルソケラトロジーにかかった費用も医療費控除の対象となります。

マイサイトワンデー(クーパービジョン)(保険診療)

マイサイト ワンデー(MiSight® 1 day)は、クーパービジョン・ジャパン株式会社から発売されている、毎日交換する使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズで、日常生活を送りながら近視進行抑制治療を行うことができます。

マイサイト ワンデーの仕組み

通常のコンタクトレンズは、遠くをはっきり見えるように網膜の中心へピントを合わせますが、周辺部ではピントが網膜より後ろに位置することがあります。 この状態(周辺遠視性デフォーカス)が、眼球が前後に伸びて近視が進行する一因と考えられています。

マイサイト ワンデーは、レンズ中央で視力をしっかり矯正するとともに、レンズ周辺に「近視性デフォーカス(網膜の手前にピントを結ぶ領域)」をつくる特殊な光学設計を採用しています。

この構造により、眼球が過度に伸びようとする刺激を抑え、近視の進行を抑制する効果が期待されています。

マイサイト ワンデーのレンズ構造

マイサイト ワンデーは、独自のActivControl® Technologyを採用しています。

  • 中央部(補正ゾーン):遠くがはっきり見えるよう近視を矯正します。
  • 周辺部(治療ゾーン):複数の同心円状のリングが配置され、網膜の手前にピントを結ぶ「近視性デフォーカス」をつくります。

この2つの働きを同時に行うことで、日常生活で良好な視力を保ちながら近視進行の抑制を目指します

マイサイトワンデー

※画像提供:クーパービジョン・ジャパン株式会社

1日使い捨てだから衛生的

  • 毎日新しいレンズを使用するため清潔で安心
  • レンズケアが不要
  • スポーツや学校生活にも取り入れやすい

定期的な検査が大切です

近視進行抑制治療は、レンズを装用するだけではなく、定期的に目の状態を確認しながら継続することが大切です。
当院では、視力検査・屈折検査・眼軸長測定などを行い、お子さま一人ひとりに合わせた治療をご提案いたします。
近視進行抑制治療をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

※価格はスタッフまでお尋ねください。

近視進行抑制眼鏡(ミヨスマート・ステレスト)の処方について(保険診療)

当院では、近視進行抑制眼鏡「ミヨスマート」「ステレスト」の処方箋発行が可能です。

近視進行抑制眼鏡は、遠くが見えるように視力を矯正するだけでなく、お子さまの近視の進行を抑制することを目的に開発された眼鏡レンズです。

ミヨスマート、ステレストはいずれも、レンズ周辺に特殊な光学設計を採用することで、網膜の手前にピントを結ぶ「近視性デフォーカス」を形成し、眼球が過度に伸びようとする刺激を抑えることを目指した眼鏡レンズです。

ミヨスマート

ミヨスマートは、D.I.M.S.(Defocus Incorporated Multiple Segments)テクノロジーを採用しています。レンズ中央で良好な視力を確保しながら、周辺部に多数配置されたデフォーカスセグメントによって近視進行の抑制が期待できます。

ステレスト

ステレストは、H.A.L.T.(Highly Aspherical Lenslet Target)テクノロジーを採用しています。
レンズ周辺に配置された高非球面レンズレットにより、近視性デフォーカスを形成し、眼球の伸長を抑えるよう設計されています。

※価格はスタッフまでお尋ねください。

当院では、視力検査・屈折検査・眼軸長測定などを行い、お子さま一人ひとりに合わせた治療をご提案いたします。
近視進行抑制治療をご希望の方は、お気軽にご相談ください。